2021年 1月5日(火)

芝草に遊ぶ子猫に変身し跳びあがる、寝ころがる、毛繕ひする

冬の日の乏しきひかりを川原(かははら)に鵙が来ている枯葦の穂に

<主人メモ>
「歩くのは、心に風を通してちょっとだけ変身することなのだ。」(山本貴光『投壜通信』)。
「朝日新聞」の鷲田清一の「折々のことば」(2020・12・12)で知った心嬉しいことばである。

2021年 1月4日(月)

鴨どりの群がるところ鵜も混じり相模川中流域は賑やかである

日の沈む山の鞍部に熟柿(ずくし)色残してさがみの山暮れてゆく

<主人メモ>
今日もまた、この相模国は穏やかである。
しかし、新型コロナウィルスへの感染症対策として首都圏1都3県に緊急事態宣言が検討されているようだ。
3県の一つは神奈川県である

2021年 1月2日(土)

河原には凧上げ争ふ子らのこゑ正月二日空に雲なし

土堤(どて)の上に相模大山みはるかす紅葉(もみぢ)()落とし茶色の山

<主人メモ>
今日もまた穏やかな日である。
相模川の河原では凧がいくつか上がる。
箱根駅伝往路、國學院大學9位。まあよしとしよう。

2021年 1月1日(金)元日

賽銭に百五円投げじやらんじやらん口に唱えて深く(ゐや)する

狛犬にマスクを着けて参拝者をむかへる産土(うぶすな)の古き姫神

大晦日の最後の掃除機掛け忘れ睦月朔日部屋にゴミある

<主人メモ>
近くの有鹿神社に初詣。例年よりは短いとはいえ、それなりの列に並ぶ。
これもまた本の山の中ほどあたりからみつけた品田悦一編『鬼酣房(きかんぼう)先生かく語りき』読了。
う~む、なかなか。
コロナ中鈴を鳴らすな。

※イラストの中の西暦は主人のミスです。正しくは「二〇二一年」です。

2020年 12月31日(木)大晦日

バスタブの裏にへばりつく人の膏(あぶら)執拗なりきなかなか落ちず

洗へどもあらへどもとりきれぬ汚れこそわが偏執の魂かも知れず

西方の山の鞍部にしづみゆくことし最後の太陽の色

黄金にかがやく雲の幾片か浄土を示す雲かとおもふ

<主人メモ>
掃除続行。 トイレとバス。 

2020年 12月30日(水)

昨夜(ゆふべ)聴く薬師丸ひろ子のうたのこゑ探偵物語けさわれうたふ

墓の奥に山茶花二つの花咲かすまだ散らざらむ父よたのしめ

<主人メモ> 
午前中雨、やがて晴れ。父の墓掃除、帰途寿司屋へ。
 むすめは先に、むすこは昼食後やや遅れて来る。