すずめらの集ふところに何鳥か異物のごとしすずめ飛び立つ
電線にすずめ群がり鳴き騒ぐそこはわが領地そこのけそこどけ
来てゐるは河原鶸らしたつた二羽がすずめ百羽の取り分略取す
<主人メモ> 今日もわが家の前の空地 (将来的には商業施設の入ったマンションになるらしいが、 コロナ禍のせいか、いっこうに工事がはじまらない) にすずめが百羽近く集まっている。

すずめらの集ふところに何鳥か異物のごとしすずめ飛び立つ
電線にすずめ群がり鳴き騒ぐそこはわが領地そこのけそこどけ
来てゐるは河原鶸らしたつた二羽がすずめ百羽の取り分略取す
<主人メモ> 今日もわが家の前の空地 (将来的には商業施設の入ったマンションになるらしいが、 コロナ禍のせいか、いっこうに工事がはじまらない) にすずめが百羽近く集まっている。
わが町に雪降らざれど大山(おほやま)の頂きあたり雪白(ゆきじろ)深し
臘(らふ)梅(ばい)の黄の花盛りの木の下に幼きころのむすめが遊ぶ
<主人メモ> 神武社境内
雲去(ゆ)けば大山、丹沢の高きところ白き雪残る冬のさねさし
<主人メモ> 昨夜、山は雪雲の中にあった。
禄亭大石誠之助この日死すわが愛すべき紀ノ國びとなり
灰青色の雲は明日降る雪含みわが住み暮らす町の上(へ)にある
<主人メモ> 110年前、1911年のこの日、 大逆事件に連座し幸徳秋水、森近運平、宮下太吉、新村忠雄、 古河力作、奥宮健之、大石誠之助、成石平四郎、松尾卯一太、 新美卯一郎、内山愚童ら11名が処刑。
冬の雨にうるほふ頬のしつとりと妻よ三十五年ともに暮らしき
土曜日の朝刊の愉しみの読書欄けさの本には食指動かず
<主人メモ> 久しぶりの雨、 ここのところ乾燥していたので、 気のせいかしっとりして肌に潤いが戻ったような。
川淀に鯉五尾つどひ喫緊の話題は鴨の横暴について
<主人メモ> 橋梁から川を覗きこむ。 鴨多し。
体感をジャズのピアノに合はせたりロックグラスがスイングしてゐる
<主人メモ> この日付のある短歌を作りはじめて、 その日が何の日か、またその日に何があったかを調べることが習慣になった。 1月7日の「爪の日」も知らなかったが、 今日は「ジャズの日」であるらしい。 JAZZのJAがJanuary(1月)の先頭2文字で、 ZZが22に似ていることに由来するという。なんともはや。
大寒の海にふんどし一枚で入りゆくといふオレにはむりだ
<主人メモ> 大寒だそうだ。
山田風太郎の奇譚にこころはづませて室町末期の京(みやこ)に遊ぶ
<主人メモ> 山田風太郎『室町お伽草紙』読了。 信長、謙信、信玄、秀吉の青春奇譚。 むちゃくちゃだが、いやぁたしかに痛快。すごいなぁ。 妖女・玉藻がいい、そして足利将軍の妹・香久耶のなんと魅力的なことよ。
殻を割りことし初めてのそらまめの尻に刃を入れるたのしきろかも
<主人メモ> 深夜、空豆を茹でる。
シーソーに孤りあそべる老人にわらんべすらだに近よらざりき
<主人メモ> 散歩途中近くの公園に暫時(しばし)息(やす)む。