大寒の海にふんどし一枚で入りゆくといふオレにはむりだ
<主人メモ> 大寒だそうだ。
山田風太郎の奇譚にこころはづませて室町末期の京(みやこ)に遊ぶ
<主人メモ> 山田風太郎『室町お伽草紙』読了。 信長、謙信、信玄、秀吉の青春奇譚。 むちゃくちゃだが、いやぁたしかに痛快。すごいなぁ。 妖女・玉藻がいい、そして足利将軍の妹・香久耶のなんと魅力的なことよ。
殻を割りことし初めてのそらまめの尻に刃を入れるたのしきろかも
<主人メモ> 深夜、空豆を茹でる。
大寒の海にふんどし一枚で入りゆくといふオレにはむりだ
<主人メモ> 大寒だそうだ。
山田風太郎の奇譚にこころはづませて室町末期の京(みやこ)に遊ぶ
<主人メモ> 山田風太郎『室町お伽草紙』読了。 信長、謙信、信玄、秀吉の青春奇譚。 むちゃくちゃだが、いやぁたしかに痛快。すごいなぁ。 妖女・玉藻がいい、そして足利将軍の妹・香久耶のなんと魅力的なことよ。
殻を割りことし初めてのそらまめの尻に刃を入れるたのしきろかも
<主人メモ> 深夜、空豆を茹でる。
シーソーに孤りあそべる老人にわらんべすらだに近よらざりき
<主人メモ> 散歩途中近くの公園に暫時(しばし)息(やす)む。
金色の大孔雀王を幻視する明恵歓喜(くわんぎ)の涙したまふ
あけてゆく椿の闇に花三つ赤(あか)鈍(にび)色(いろ)のあやしく開く
眼前にカラスの屎(くそ)が落下するカラスのくそ(、、)はま白き色なり
<主人メモ> 明恵忌だというが、本来は旧暦だから今年は3月2日になる。 まあでもいいか。 私は今日も悪夢に悩まされた。
山の上の朝焼け雲のあかるくて悪夢にしんどき心にはよし
河原の枯れ草藪にひそみ鳴くすずめ飛びだす、次いで斑鳩(いかる)も
<主人メモ> またもや夢。 どうやら修学旅行の引率をしていたようである。 現地解散。私と同僚一人がしんがりを務める。 駅に着いて自動販売機で切符を買おうとすると財布を失くしていることに気づく。 ポケットにあったのは古びた外国紙幣。 同僚はさっさと改札を抜けていってしまった。 おいと呼べど応えず。 この駅はあのいつもの夢に出てくる砕石場のような場所の最寄りの駅である。 ここから交番を探して歩き出すのだが、また歩けど歩けどどこにも行き着かない。 死ぬしかないのかと思ったところで目が覚めた。 悪夢は嫌だ。
今朝もまたわがマンションの前の空地数十羽ほどの鳩がきてゐる
いつも行く小さきパン屋の店先は列成し並ぶ混みあつてゐる
<主人メモ> 年賀はがきの当選番号が発表された。 私のもとに届いたはがきは一枚も当たらなかった。 まあ、そんなところだ。
老人には猫つきづきしされどこの黒猫けふはわれにより来(こ)ぬ
大巳(おほな)貴(むちの)命(みこと)を祀る社あり椿の花のちらばるところ
<主人メモ> 昨日に比べて今日は暖かい。 散歩は河川敷の少し遠い公園まで。 途中、黒猫に出遭ふ。
冬枯れの田を行くときにすずめ声すがた見えねど遠近(をちこち)に鳴く
<主人メモ> 海老名高校の裏の冬田を歩く。
今日のわれは素のわれなるか木瓜(ぼけ)の花咲くをよろこぶ老人である
菱田春草の木の幹にゐる黒猫よ寒き夜なればわが膝に来よ
<主人メモ> 今日の散歩ではあまりに寒くて変身できず。