妻の61回目の誕生日。妻が出かけてまもなく妻の母の訃音が来る。朝亡くなっているのを発見されたということだ。享年93
あぢさゐの花を大きくゆらす風六十一度目の妻誕生の日
妻の母死すとの報は唐突にこの耳襲ふ信じがたし
妻は誕生日のこの日、息子と共に車で須坂へ向かう。
末の子を愛したるかもこの日こそを選び死にせる妻の母なり

妻の61回目の誕生日。妻が出かけてまもなく妻の母の訃音が来る。朝亡くなっているのを発見されたということだ。享年93
あぢさゐの花を大きくゆらす風六十一度目の妻誕生の日
妻の母死すとの報は唐突にこの耳襲ふ信じがたし
妻は誕生日のこの日、息子と共に車で須坂へ向かう。
末の子を愛したるかもこの日こそを選び死にせる妻の母なり
朝から蒸し暑い。
22日にも書きましたが、昨夜洗って水切り籠に乾いた食器をそれぞれ棚に収めることから今日の家事がはじまります。
包丁をまづは所定の位置に収めけふも安穏に一日はじまる
包丁や生まぐろ斬る時を待つ
梅雨明けを待つばかりなり梅漬けの塩おほかたは溶けたるものを
昨日の茅ヶ崎散歩の疲れであろうか調子が悪い。13000歩も歩いた。
六十五歳にしてかく衰へし脚の力ああなさけなし旅ままならず
えぼし岩を遠く見据えて妻の目に怒りあり何の怒りか知れず
こんなにも衰へてゐるかわが軀体雨の日なればひと日こもれり
六月の雨中しづかに暮れてゆく
今日はJR相模線に乗って茅ヶ崎へ。妻と海を見てきた。
JR相模線に乗りゆつくりと茅ヶ崎へつづく怡楽の電車
海辺まで迷路のやうなる道を行き妻と迷へばあやしき気分
潮風は少し重くて妻とわれ屈託あればしばし黙せり
『花火・来訪者』岩波文庫
茅ヶ崎の長谷川書店に文庫本の荷風の小説一冊を買ふ
蒸し暑い。
コロナ禍に増えたる一つプラスチックゴミ地球温暖化に逆らふごとく
けなげな犬を見た。
小型犬ポメラニアンが吠えかかる生ゴミあさるカラスを叱る
吠えられても平然と動かぬカラスなりいい加減にしろよ犬また吠える
雨ではない。どんより暑い。今朝も悪夢に覚めた。
今朝も朝から排便ありて肛門に痛みあれども雲古上々
コンクリートを這ひ出してくる爪草のこのいのちこそ愛すべきなれ
蝶游ぶわが足もとの夏雑草
水曜日は燃やせるゴミの収集日である。
わが家族の恥部かもしれぬ半透明のビニール袋の中の生ゴミ
今日は沖縄の日。定時制の生徒を連れて沖縄を旅した日がある。
定時制に学ぶ子ら率て沖縄のガマに涙する子らと祈りぬ
あの子らはいまどこにゐる俺はまだ熱いぜ君らは何をしてゐる