朝まで雨だったが、6時半には上がっていい天気だ。
昨夜の雨ふりつづきなごりの水たまり晴れて青空と白雲映す
いづくからか枯れ葉、枯れ枝焚くけむり九階の窓にわづかに届く
うれしくて不覚にも涙を落すとき森羅万象に裛まれてゐる
朝まで雨だったが、6時半には上がっていい天気だ。
昨夜の雨ふりつづきなごりの水たまり晴れて青空と白雲映す
いづくからか枯れ葉、枯れ枝焚くけむり九階の窓にわづかに届く
うれしくて不覚にも涙を落すとき森羅万象に裛まれてゐる
朝少し晴れたが、やがて雲が空を覆い、寒くなる。
けやき樹の葉がおのづから落ちてくる時の定めに黄変をして
色変り落ちたる欅の葉を拾ふ葉つぱのいのち写さむとして
冬物のこげ茶のコートをあがなうて少しくこころ温かくなる
今日も朝から雲ひとつない晴天。そして寒い。
中庭の木に拠る一羽のひよどりの鳴けば応ずる一羽来て鳴く
この空は太初の青さ。青深きところを二羽の鳶廻りをり
信濃より甥の手になるリンゴ来る歌いたくなる林檎うれしや
昨日とは打って変わって、朝から晴天。しかし寒い。
ひよどりは鋭き声にわたりゆく木の間を抜けて明るき方へ
あけぼの杉の高きところに鵯はかしましく鳴く恋を呼ぶこゑ
椿の葉むら隠れにさみどりのつぼみかがやく秋の日差しに
ひよどりは椿の木にもしばし拠る木の間立ち潜きがさりごそり
朝から寒い。そのまま気温は上がらない。そして雨。
小田急線に相模川橋梁を渡るとき雨が降り込む窓を流るる
閑散としたる車両に夕飯の買物の荷をぶら提げて乗る
横須賀短歌会の例会に出席のためJRで茅ヶ崎、大船経由、横須賀へ。
軍港はさざ波立ちて塵芥集まるところ上下してをり
横須賀にイージス艦は一隻のみ高きところを鳶が廻れる
青天ひろがる空であったが、昼から雲が動き出す。
相模線来ればたちまち飛び立てる鵯の一群朝寒き空
けなげにも百日紅なほ花赤き一木あり秋のひかりを浴びて