風が強い。海老名駅方向に向かう。9000歩を超えた。
田ゐ中は余蘖のみどりからうじて狂はざりしは土匂ふゆゑ
身の置処いづこにもなくたましひのさすらひいづるこの風吹けば
風が強い。海老名駅方向に向かう。9000歩を超えた。
田ゐ中は余蘖のみどりからうじて狂はざりしは土匂ふゆゑ
身の置処いづこにもなくたましひのさすらひいづるこの風吹けば
山形の歌人から西洋梨をいただく。
大石田のうたびとにいただくラ・フランス絵に写しその甘き実食ぶ
山茶花の紅の花咲くマンションのめぐりの垣にあまた花咲く
早き花は木のもとに散る紅き花垣の山茶花冬の花なり
先日誂えた服を取りに新宿へ。
雨の降らぬうちに帰宅しようと思っていたのだが、最寄り駅に着いたところで降りだした。
ロマンスカーにしなければ間に合ったものを。まあ、いいか。
雲の間にわづかに覗く日のひかりぼやけてまたも雲中に入る
糸魚川河口に拾ふ小さき石けふは両手にあたためてゐる
翡翠にはあらねどみどりの石ころの来歴を問ふわが掌に
朝は晴れていたが、次第に雲が覆いはじめ、温度も上がらない。
四半世紀前のことになるであろうか。家族で木曽を旅した。
そのときの光景が半覚半睡の夢うつつによみがえる。
巨大なる大理石くりぬく湯の縁に童女観世音 二歳のむすめ
木曽馬の近くに緊張を隠せざるむすこ六歳われの背後へ
宿の前の池に浮べる布袋葵その紫の花に寄りゆく
日本目高を放つ水槽も置かれあり朝あかるき木曽山中に
今日もまたよい天気だが、温度が下がってきている。
春の木の椿に花のつぼみあり固きさみどり赤らむもあり
月蝕をしばし見てゐるその下をJR相模線回送車ゆく
欠けてゆく月球の部位あづき色
だんだんに温度が下がってきている。今日は月蝕が見られるという。
東京では16時27分というから、このあたりでは、もう少し早いだろう。
ほぼ皆既月蝕に近いらしい。
天と地の境に生るるあけぼの色やがてがつんと赤き光球
昼寝覚めとつぜんにしてここはどこ秋の雲行く草生にひとり
朝から曇り、少し晴れ間もあるが雲が多い。
昨日の新宿での買い物は妻とふたり、楽しかった。
往復ともにロマンスカーでした。
ロマンスカーの出発音のたのしげに通過して行く鶴川駅を
鯖か、鰯かまだらの雲がおほふ空暮れの秋なり白き叢雲