今日から12月。12月は忙しなくて嫌いだが、この一年なんだか時がたつのが速くはないか。私だけの感覚とは思えない。温暖化は地球全体の時間を滅びの方へ速めてはいないだろうか。
昨夜から雨、風ひどかったものの、午前7時前に雨は止んだ。
水たまりに朝の日差せばきらりきらりそのひかり踏み歩みだしたり
街路樹の残りの葉々に雨しづく残ればひかる師走朔日
山茶花の花咲き盛り道の辺は赤き花びら白き花びら
今日から12月。12月は忙しなくて嫌いだが、この一年なんだか時がたつのが速くはないか。私だけの感覚とは思えない。温暖化は地球全体の時間を滅びの方へ速めてはいないだろうか。
昨夜から雨、風ひどかったものの、午前7時前に雨は止んだ。
水たまりに朝の日差せばきらりきらりそのひかり踏み歩みだしたり
街路樹の残りの葉々に雨しづく残ればひかる師走朔日
山茶花の花咲き盛り道の辺は赤き花びら白き花びら
インフルエンザの予防注射に行ってきた。
また一つさつき躑躅の狂ひ咲き霜月尽はこの世にあらず
霜月晦日の朝もまぶしき日の出なり冬のひかりの赫奕として
野口冨士男『風のない日々/少女』読了。
二・二六事件の前年、社会が暗くなってゆく時代の市井の夫婦のすれ違いを淡々とした筆致で綴り、妻殺しに至る日々を丁寧に描いた「風のない日々」。戦後の混乱の時期、誘拐した十二歳の少女との逃避行と心の通い合いを話題にした野口の小説としては珍しいもので、この二作、いやあよかった。
薄雲の流るるやうに掛かりたる晩秋の空はるかなるかも
一晩のふとんのぬくみを抜けがたく老いぼれたればぐずぐずとゐる
快晴。新しいスニーカーのお出ましである。
秋の日のよき日は新しきスニーカー履いて出かける階段駆けて
何鳥か電線上にむらがりてしづかに怒るごとくに鳴かず
晴天。少しずつ気温が下がっている。
残月の色透けて高く天にあり鴉ひと啼きゆく秋惜しむ
あゆみ橋をゆつくり往けば上空に鳶十数羽晴天を舞ふ
今朝も美しい日の出であった。相模川を鵜の群れが北上中。鳶も鷺も数が多い。
萌え出づる以前の世界を想はせてかぎろひ燃ゆるひむがしの空
時を経て色変りゆくあけぼの杉。褐色の木は渋き味ある
日の出を見た。六時半ころか。まだ月が高くに残っていた。半月にもう少し。
ひむがしの空に出づるを待ちまうけ日のいのち浴ぶひかりの破片
朝空に高だか浮かぶくらげ色まだ半月にはもうすこしある