今朝は、地平線から昇る朝日を見る。
朝の日はまづわが部屋の壁を照らす窓を透りてあたたかき色
一晩をわが体熱にあたたまるふとん出でがたし老いたるものは
すれ違ふときにかすかに起こる風ふとふりかへるその後ろ背を
今朝は、地平線から昇る朝日を見る。
朝の日はまづわが部屋の壁を照らす窓を透りてあたたかき色
一晩をわが体熱にあたたまるふとん出でがたし老いたるものは
すれ違ふときにかすかに起こる風ふとふりかへるその後ろ背を
今朝は雲が多かった。妻が出る頃には雨が降りはじめた。冷たい雨だ。今晩の食材を買いに本厚木へ。昼からだんだんに晴れる。
雲中におかくれになり天照大神けさはすがた示さず
にんにくに挽肉、みかん、そして豆腐こよひのうたげの材となすべし
先日、盛岡にいる友人から蜂蜜が贈られてきた。その後お礼の電話をしたりしていたのだが、先日の先生の会でもう一人の盛岡の友人と会った。
みちのくの南部岩手も雪と告げ気象予報士頭をさげる
南部盛岡わが友二人が住み暮らすけふは朝から雪ふるらしき
昨夜は5時から町田で教員時代の悪友たちと会食。久しぶりに「うたり」へ。
菠薐草の根の乳首色宿酔の寝ざめにまづ見ゆ唾のみこむ
三日前を思いだして
首都高の下をとぼとぼ旅かばんころがして往く老いぼれわれが
舌少しもつれて語る師のすがた百歳に近き伊勢のますらを
百年の翁のみあとしたひ来し四十五年ながき年経る
昨日、代々木公園を訪れたのは、1945年敗戦の年の8月25日、代々木練兵場だったこの一隅で大東塾十四士が古式に則り自刃して果てた。それを記念して「十四烈士自刃の處」という碑が建っている。そこを一度訪れて置きたかったからである。碑の前に深く頭を垂れた。
大東塾十四士自刃の碑のめぐり幼な児遊ぶ枯れ葉を拾ひ
黒く熟するくすの木の実のいくつぶか指につぶせり心昂ぶり
おもひてもおもひみがたきことの一つ敗戦の八月十四士の死
昨日は國學院大学主催の岡野弘彦先生の文化勲章受章のお祝いの会であった。
懐かしい人との再会もあったが、大方は知らない人であった。
97歳になる先生はお元気そうで、百歳まで生きると仰っていた。きっと、そうなるであろう。会が果てた後、むすこと待ち合わせて信濃町の居酒屋で二次会、これがまた楽しかった。泊ったホテルもよかった。
そして今日、朝食後、仕事があるというむすこと別れ、根津美術館、表参道、代々木公園を散策して夕刻家に戻った。明後日転居を予定しているむすこには感謝のことばしかない。
信濃町の飲み屋にふたり処を得さかづきかはす夜の更くるまで
外苑のいてふ落葉の朝の日にかがやく時を息子とともにゆく
昨日とうってかわって晴天が広がる。今日は先生のお祝いの会である。一泊してくるので報告は明日。
珈琲の豆挽く音と馥郁たる香りただよふ朝のキッチン
豆を挽く電動音の響きくる朝のキッチン妻の鼻歌