ぬつぺらばう
今日も外は暑そうです。昨日、今日作った歌を
無有境をさまよふごとき三日なり謎のコロナに筋肉衰ふ
なにもない気力衰ふこの病ひ歌を作るもかたち違へり
もの食ふも真の味ではなささうで口に押し込むけさの食事
鮭の切身おそらくいつもの味と違ふただ黙々と口に押し込む
いつからか味覚の減衰を感じをり熱ある頭に思考めぐらす
熱のある頭動かずいつのまにか眠り込むらし布団かぶりて
スイカ食ふにスイカはスイカ常の味とさうは変はらず甘さを感ず
もの食ふにいづれも少し苦くしてこの苦さおそらくこの国のいま
丘修三(児童文学作家)投稿。2024・9・11
自民党総裁選の若手候補たたかひ経ずば未来託せぬ
咥へたる爪楊枝ふきとばす紋次郎なぜかしたしき上州の郷
つまやうじは元気いつぱいゴミ箱にちりがみなどと借りの宿り
子猿のやうなるものが夜の闇にかくれて覗く老母の目玉
ぬつぺらばうの日々がつづけばわれもまたぬつぺらばうなり愚鈍のままに
水に飲む薬いくつぶ朝十三昼に四粒夜は八そして寝る前二粒飲む
わがからだからものの饐ゑたる臭ひする病体はけだものの腐りし臭ひ
これで御勘弁。明日も書けるかどうか。薬のおかげで熱は下がっている。