2024年8月23日(金)

やはり暑いのだ。 色川武大『百』読む。父と限りなく作者に近い息子との葛藤。文体がいい。 父親の歌が「ぼくの猿 僕の猫」に載っている。・いずこにも 心かよわす友なくて 夕鷺低く 首のべていく 「ぼくはと胸を突かれるが、本人...

2024年8月22日(木)

曇りがちで、時折雨。新宿へ行ってきた。新宿も時折雨。   雲多く青空すくなき新宿を伊勢丹方面に歩みゆきけり   雨降れば伊勢丹デパートに入り込む高級化粧品を覗きつつゆく   伊勢丹の食料品売り場へ降りてゆく「とらや」の前...

2024年8月21日(水)

今日も暑い。   あけぼの杉の下枝に残る空蝉はいづこへ征くか戦ひのため   裏返り蟬死にするか彼方(あちら)此方(こちら)に不可触の蟬の尸ありき   廊下には天井灯火(ライト)に照らされて蟬のしかばね裏返りをり 『論語』...

2024年8月20日(火)

朝方はちょっと涼しかったが、暑い。   時として孫の笑顔が癖になるわれも爺(ぢいぢ)、妻も婆   頼りなげに長く歩きてふり返る笑顔、真からの孫の笑顔   不可思議の神の宿るか孫の笑顔まんめん笑ふわらひ崩れる 『論語』先進...

2024年8月19日(月)

またまた暑い、暑い。 昨夜、岡本綺堂『青蛙堂鬼談』を読み終えた。なかなか怖い。   めづらしく少しく早く人に会はず犬にも会はず孤独なる遊歩   相模川原までがけふのわが歩き砂利の道三百メートルを含み   朝に鳴く鳥の声愛...

2024年8月18日(日)

今日も暑い、もっと暑くなりそうだ。   腕時計のベルトを締めてさて征かむわれもたたかふもの言ひをする   手の甲の老班格段に増えてゐる衰へたるかわが身も心も   七十歳に近き老兵が役立つかそれでも意気だけは軍服着し 『論...

2024年8月17日(土)

昨日は台風7号が、関東地方に接近し、このあたりも雨、風が強かったが、予定していたほどではなかった。   台風七号関東地方に近づけばそれなりに雨風激しくなりぬ   台風の豪雨の後は岡本綺堂『青蛙堂鬼談』を開き読むべし   ...