2024年7月30日(火)

今日も暑い、熱い日だ。 三島由紀夫に関する本を続けて読んでいる。谷川渥『三島由紀夫 薔薇のバロキスム』、そして澁澤龍彦『三島由紀夫おぼえがき』。二冊目は途中であるが。   澁澤龍彦は三島由紀夫とほぼ同世代かくのごとき死を...

2024年7月29日(月)

暑い、熱い。 谷川渥『三島由紀夫 薔薇のバロキスム』を読む。美学者ならではの三島論。三島由紀夫の死の謎を解く。だから薔薇。三島の薔薇。   あけぼの杉の下枝(しづえ)にすがる蟬の殻。蟬はいづくに消えしや。分からず   朝...

2024年7月28日(日)

今日も暑い。午前五時過ぎに歩きに出るのも四日目だ。犬の散歩やら歩く人がそれなりにいる。 黒川みどり『評伝 丸山眞男 その思想と生涯』を読む。時系列に沿って丸山の書いたものを中心にして編まれた評伝で、今までに読んだことのな...

2024年7月27日(土)

今日も暑い、熱い。   猿田彦にみちびかれこの世に生れしか杜の大木に降りて来たれり   真みどりの葉のうちに隠るる猿田彦神のすがたのおぼろに見えず   いづれあの世へおさらばをするわれならむ少し怯えて死の国のこと 『論語...

2024年7月26日(金)

暑い。   虫喰ひ葉拾ふてくれば心楽しバッグにたいせつに蔵ひて帰る   少しだけ虫に喰はれし迹あれば色も変化す拾ひし落葉   一枚、二枚落葉それぞれに色変はるそのそれぞれを拾ひくるなり 『論語』郷黨四 公門に入るに、鞠躬...

2024年7月25日(木)

今日も暑いのだ。昨日よりは少しましだというが……   このままに衰へ死する蟬ならむこころ残酷なるとおもへば、うごく   日の影にひつくりかへる雌の蟬しづかにしづかに触れば、動く   最期の鳴動せるか蟬の動きひつくり返るが...

2024年7月24日(水)

暑い。もう34度ある。   大、小の蚯蚓のかばねさらされし舗道を歩むにつまづきやすし   いまだなほ生乾きなる蚯蚓あり裂けやうとして踏みつぶしをり   完全には乾かず縮むミミズ殿(どん)いつまでもそのままに残る 『論語』...