2021年3月23日(火)
春日野に馬酔木の花の咲くころを初発の恋あり昔なりけり しじみ蝶がわれのめぐりを飛ぶときのわれはなにもの花かも知れず <主人メモ> 35年目の結婚記念日。 あの日はひどい春の雪であった。 このあたりでは電車も止...
春日野に馬酔木の花の咲くころを初発の恋あり昔なりけり しじみ蝶がわれのめぐりを飛ぶときのわれはなにもの花かも知れず <主人メモ> 35年目の結婚記念日。 あの日はひどい春の雪であった。 このあたりでは電車も止...
昨夜(きそ)の風のやうやくやめば庭の木のもくれん白き花総て散る コンクリートの破(わ)れ目にならぶすみれ草むらさきの花春さ中なり
木蘭の花ちりぢりに春の雨 家族五人が揃へばそれだけで嬉しくてわいわいがやがやあたたかくなる <主人メモ> 春の嵐のような雨だ。 昨夜は息子と娘が帰ってきた。その日の内に戻って行ったが。 アンブレラ回して遊ぶ雨...
こもりくの山の墓苑にいち早く死者が喜ぶさくら花咲く 河を渡り山に近づくにこぶしの花天空を浮く花盛りなり <主人メモ> 明日が彼岸中日だが、雨らしい。 今日墓参りに行ってきた。
ひよどりのするどきこゑの電柱の上にひびけり若きひと声 木蘭の花のむかふに椿の花毒づくごとしまつ赤な花は
土筆坊(つくしばう)を摘んでよろこぶ爺(ぢぢい)かな女子高生に笑はれてゐる <主人メモ> 昨日から彼岸だそうだ。 おはぎを買ってきた。 コンクリートの破(わ)れ目に並ぶスミレ草むらさきの花は春を連れ添ふ 福島泰樹『...
木蘭の花咲き惚けて散り落つる純白の花は汚れやすし 沈む日の遅くなりゆきいつまでもあかるき山の霞むがごとし 夕焼けが飛行機雲を染めてゆく海棠の花まだ咲かぬ庭 <主人メモ> 心臓ペースメーカーのおかげで身体障碍1級であ...