2022年2月3日(木)
今日も寒い。 冬木々の森のあひだをかけぬける時間の鳥の朝の一声 呉明益(ウ・ミンイー)『歩道橋の魔術師』読了。1980年代の台北の中華商場の少年少女たちの不思議な世界を描いたこの小説にわたしは魅了された。 台北の昔に遊ぶ...
今日も寒い。 冬木々の森のあひだをかけぬける時間の鳥の朝の一声 呉明益(ウ・ミンイー)『歩道橋の魔術師』読了。1980年代の台北の中華商場の少年少女たちの不思議な世界を描いたこの小説にわたしは魅了された。 台北の昔に遊ぶ...
あいかわらず寒い日だ。 れんこんの如くつながりJR相模線四輛がたがたごとごと 冬の田の刈れ藁に飛ぶ鶺鴒にひかりあまねし游ぶがごとく
今日から2月である。 空の涯(はて)にうすもも色を暮れのこし一月尽のひと日を終(しま)ふ とりわきてへんてつもなく昨日よりけふへ二月の青き空くる
晴天。寒い。 冬天はただ澄みわたる響きあり いく度も悪夢に覚めてぬばたまの夜に目をひらくひかり求めて 風上へ青き流れのうへを飛ぶしらさぎ一羽高く羽搏き
昨日のことだが。昼は茅ヶ崎市美術館のカフェで食す。 おれはグラタン、妻は焼きカレー対ひて喰へばなにかをかしき 美術館の松の林の一隅に白梅ひらくたしかに香る
日曜美術館に紹介されていた茅ヶ崎市美術館の「浜田知明 アイロニーとユーモア展」を観てきた。 いつの世にも時代遅れの俺がゐる初年兵哀歌に涙ひとすぢ いらいら、せかせか わが感情をもてあまし海をみてゐる茅ヶ崎の浜
連日寒いが、今日はすこし寒さが緩いか。 毛糸帽かぶりて冬の河原ゆく石ころ蹴つて枯れ葦の原 ひつそりと白梅咲かす家がある銀髪老女が木の下に立つ