投稿者: 偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。
2021年きさらぎ吉日
2024年10月31日(木)
ひさびさに朝から晴れている。う~ん、気持ちの良い空だ。JR相模線の音も心地よい。 われが軀(み)にまつはりきたる蜆蝶小さきものは誰がたましひ 清らなる水色の蝶まつはり来今泉重子汝がたましひか 曇天にくろぐろと...
2024年10月30日(水)
朝、雨。晴れてくるらしいけれど。晴れてきた。久しぶりの太陽だ。 雲古でてため息ついてこれの世にああ生きてゐるたのしきろかも さねさしの野は観るかぎりロジテックス・物流倉庫ばかり色気もなくて コーヒーのカップ片...
2024年10月29日(火)
朝曇り、やがて雨になるらしい。 荒川洋治『文学の空気のあるところ』。荒川洋治は、詩人として『水駅』以来のファンだが、近年の本や文庫に関するものもおもしろく、この講演録もおもしろかった。 読んで語る荒川洋治の講演録たの...
2024年10月28日(月)
朝から雨。 雨降れば遠山並みの雲の中誰か越えけむ果無山脈 修行者(すぎょうざ)のごときと道にすれ違ふ夢なれど峠越えてゆくとき 「虹計画」ひそかに企みありしこと小田急線が音たてて過ぐ 『論語』顔淵一九 季康子、政を...