2024年11月21日(木)
雨は上がったが、寒いのだ。 大空をさざ波なして退きゆかむ雲の末端にひかりありけり 黒雲が灰色となり雲ほどけ青き空みゆ大山絶巓 峡ごとに白雲溶くるごとくなり山肌低く流れゆくなり 『論語』一三 孔子曰く、「苟も其...
雨は上がったが、寒いのだ。 大空をさざ波なして退きゆかむ雲の末端にひかりありけり 黒雲が灰色となり雲ほどけ青き空みゆ大山絶巓 峡ごとに白雲溶くるごとくなり山肌低く流れゆくなり 『論語』一三 孔子曰く、「苟も其...
朝から雨である。ずっと降るらしい。 笑ひ茸、泣き茸、怒り茸、迷ひ茸、死に到る茸なべて毒あり 紅葉の季節は毒もつ茸の季節またひとり森より迷ひ出でたり 狂ひやすき人は狂ひて踊りだす月のある夜は茸が笑ふ 『論語』子...
晴れているが、寒い。 大岡昇平『小林秀雄』読了。小林秀雄がフランス語の家庭教師だった時代から、もっとも身近にいた大岡の小林秀雄について書いたものの集成である。小林論ではなく、小林秀雄の風貌が立ち上がってくるようなエッセイ...
今日は曇天。夕刻からは晴れて来るようだ。 京都へ二泊、無事帰ってきた。紅葉には少し早かった。しかし街路の欅の葉は散りはじめていた。 街路樹の高木の欅の葉は落ちて茶色に色づく乾反葉を踏む ちらりちらり欅の散る御池通...
京都へ行ってきますので、この欄はおのずと休みですが、帰ってきたら書きます。
まあまあ晴れてます。 枯れ落葉、乾反葉踏みて歩みゆく欅枯れたる木の下をゆく 木の下をゆくとき黄色き枯葉あればはらはらと散る手のひらに受く 片側に乾反葉たまる径をゆくああこの道は魔界への道 『論語』子路九 孔子...
快晴。朝は雲一つなし。 入院時の歌 大道寺将司の獄中に作りし句情けあり怒りあり喜びもある 佐渡島に遠島申しつけらるる晩年の世阿弥に終の能の花咲く 落ち込む地獄の闇は深くしてくちなはがとぐろを巻きて襲ひ来 『論...