2024年11月28日(木)
いい天気だ。 わがからだに綻びのあることを誇る老い人を蔑する視線ありけり 桜木の若き枝より散り落つる枯れ葉の色のうつくしかりき 桜葉の落葉を踏みてたのしもよ子らに雑じりて葉を踏みつぶす 『論語』子路二〇 子貢...
いい天気だ。 わがからだに綻びのあることを誇る老い人を蔑する視線ありけり 桜木の若き枝より散り落つる枯れ葉の色のうつくしかりき 桜葉の落葉を踏みてたのしもよ子らに雑じりて葉を踏みつぶす 『論語』子路二〇 子貢...
よく晴れている。 橋川文三『三島由紀夫』(中公文庫版)を読む。生前、三島をもっとも知る人物と考えられていて、そうした文章がまとめられている。もちろんその死にもふれている。おもしろかった。 ふだらくの海をただよふ桴舟そ...
今日もまた、今のところよく晴れている。 いきどほろしきことの多くて屈託のあれば忘れず記事を取り置く くしゃくしゃに丸めて捨てたき気分ありSNSをめぐりたる記事 いくたびの反意に応ふ選挙戦まともに戦かふ覚悟決め...
快晴。いわゆる三島由紀夫事件から五十四年。ずいぶん経ったものだ。 三島由紀夫が自決して五十四年経つわれはなにもの なにものでもない老いが三島・森田を忘れ得ずこの青天に感傷すべし 部屋中に飾りてありし花束も三島...
今日も晴れ。 小倉紀蔵『京都思想逍遥』を読む。出た時(2019)に買った本だが、京都へ行って読みたくなった。「多重主体性」(小倉紀蔵)、「生の鼓動を聞き、生の身顫を感じる」(九鬼周造『人間と実存』解説・藤田正勝)、西田幾...
晴れるらしいが朝は寒い。今日は新嘗祭の日である。 権力に逆らひ生きて六十年余気概だけはあるこの耄碌にも 死んだ奴はバカだと言へずに過ごしこしこの三十年慎ましくして 寒くなれば広葉樹枯れ木の葉落つ公園をめぐる足...
良い天気である。 妻が淹れし珈琲の香のたちのぼるキッチンを通るときの華やぎ 猿田彦のカフェラテすすりベランダに国見したりき野の果てを見き 野の果てに大山連山つらなりてところどころに紅葉も見ゆ 『論語』子路一四 冉...