2024年11月23日(土)

晴れるらしいが朝は寒い。今日は新嘗祭の日である。   権力に逆らひ生きて六十年余気概だけはあるこの耄碌にも   死んだ奴はバカだと言へずに過ごしこしこの三十年慎ましくして   寒くなれば広葉樹枯れ木の葉落つ公園をめぐる足...

2024年11月22日(金)

良い天気である。   妻が淹れし珈琲の香のたちのぼるキッチンを通るときの華やぎ 猿田彦のカフェラテすすりベランダに国見したりき野の果てを見き   野の果てに大山連山つらなりてところどころに紅葉も見ゆ 『論語』子路一四 冉...

2024年11月21日(木)

雨は上がったが、寒いのだ。   大空をさざ波なして退きゆかむ雲の末端にひかりありけり   黒雲が灰色となり雲ほどけ青き空みゆ大山絶巓   峡ごとに白雲溶くるごとくなり山肌低く流れゆくなり 『論語』一三 孔子曰く、「苟も其...

2024年11月20日(水)

朝から雨である。ずっと降るらしい。   笑ひ茸、泣き茸、怒り茸、迷ひ茸、死に到る茸なべて毒あり   紅葉の季節は毒もつ茸の季節またひとり森より迷ひ出でたり   狂ひやすき人は狂ひて踊りだす月のある夜は茸が笑ふ 『論語』子...

2024年11月19日(火)

晴れているが、寒い。 大岡昇平『小林秀雄』読了。小林秀雄がフランス語の家庭教師だった時代から、もっとも身近にいた大岡の小林秀雄について書いたものの集成である。小林論ではなく、小林秀雄の風貌が立ち上がってくるようなエッセイ...

2024年11月18日(月)

今日は曇天。夕刻からは晴れて来るようだ。 京都へ二泊、無事帰ってきた。紅葉には少し早かった。しかし街路の欅の葉は散りはじめていた。   街路樹の高木の欅の葉は落ちて茶色に色づく乾反葉を踏む   ちらりちらり欅の散る御池通...