2020年 12月31日(木)大晦日

バスタブの裏にへばりつく人の膏(あぶら)執拗なりきなかなか落ちず

洗へどもあらへどもとりきれぬ汚れこそわが偏執の魂かも知れず

西方の山の鞍部にしづみゆくことし最後の太陽の色

黄金にかがやく雲の幾片か浄土を示す雲かとおもふ

<主人メモ>
掃除続行。 トイレとバス。 
偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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