梅雨の雨が朝からつづく。妻の夢の今朝の主人公は私であったという。なんとパリを訪れていたそうだ。奥本大三郎『ランボーはなぜ詩を棄てたのか』を読んでいたからだろうか。妻は私の魂がパリの街をさまよいたがてっていることを察知していたのだろうか。ちょっと怖い話である。
ふりやまぬ雨に佇む傘の内ふるさとなければ流れゆくなり
若きランボーの魂を追ひパリの街へわが老魂もさすらひゆくか
雨ふれば沙羅の木濡れて色つぽい
太宰忌の雨しとしととふりやまず
梅雨の雨が朝からつづく。妻の夢の今朝の主人公は私であったという。なんとパリを訪れていたそうだ。奥本大三郎『ランボーはなぜ詩を棄てたのか』を読んでいたからだろうか。妻は私の魂がパリの街をさまよいたがてっていることを察知していたのだろうか。ちょっと怖い話である。
ふりやまぬ雨に佇む傘の内ふるさとなければ流れゆくなり
若きランボーの魂を追ひパリの街へわが老魂もさすらひゆくか
雨ふれば沙羅の木濡れて色つぽい
太宰忌の雨しとしととふりやまず