2021年4月15日(木)

佐江衆一『野望の(かばね)』読了。著者最後の作品、没後の出版である。ヒトラーと石原莞爾を軸に二十世紀前半の戦争の時代を描く史伝である。私が言うのも何だが、戦争の時代を知らない若い世代の人に読んでもらいたい。しかし思えば、世界の秩序、平和を武力によって維持しようとすることは今も変わっていない。佐江衆一の怒りがこの最後の遺作を書かせたのではあるまいか。人類とは過去に学ばないものなのか。なんと阿呆な種族なのだろう。

  早晩に地球滅びむ花みづき

  戦争はほんたうに終わつたのか。佐江衆一『野望の(かばね)』怒りもて読む

  春のみどりに心躍れどいつまでも戦火治まらぬ地球よあはれ

  今日は横須賀短歌会の日であった。横須賀港に日米ともに戦艦の姿は少ない。さてどこへ。不穏である。短歌会の皆さんの作品はよかった。ひさびさの対面での歌会。楽しい日であった。

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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