くすのきもことしの若葉に変若反りいのち明るむ一樹立ちたり
ひさびさに『大和 長谷寺』を開きそのモノクロ写真を眺めた。本尊十一面観音の巨大な足が心に残る。「往昔平安の女性たちは、この妖しいまでに雄渾な力量感に、つよい魅力と神秘の恍惚境も感じたのでなからうか。」
この頃は保田與重郎をよく憶ふ與重郎が書きし大和に行きたし
長谷寺の参道の店ににうめんと草餅を食ひし師走ありにき
くすのきもことしの若葉に変若反りいのち明るむ一樹立ちたり
ひさびさに『大和 長谷寺』を開きそのモノクロ写真を眺めた。本尊十一面観音の巨大な足が心に残る。「往昔平安の女性たちは、この妖しいまでに雄渾な力量感に、つよい魅力と神秘の恍惚境も感じたのでなからうか。」
この頃は保田與重郎をよく憶ふ與重郎が書きし大和に行きたし
長谷寺の参道の店ににうめんと草餅を食ひし師走ありにき