2021年3月28日(日)

今日は雨が降ったり、止んだりしている。

葉室麟『天翔ける』読了。松平春嶽を描いた小説である。春嶽は、1890年6月2日、東京小石川関口台町邸で逝去。享年63。辞世が残されている。

 なき数によしやいるとも天翔り御代(みよ)を守らむ皇国(すめぐに)のため

定番といえば定番の辞世だが、安政の大獄で処刑された橋本佐内や暗殺された横井小楠を思えば真率なものが感じられる。

  この雨はノスタルジックレインかも心寂しきこの春の雨

  満開のさくらの下にほうとゐる今を昔とただほうとゐ

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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