2025年2月5日(水)

きわめて寒いが、晴れ。

熱海の公園で植木業者が剪定作業をしているところ、頼んで伐った枝をもらってきた熱海ざくらが、やっとこさ咲きはじめた。

  ためらひを見せつつつぼみのひらきゆく壺に活けたる寒ざくらの枝

  室内のぬくみにやうやうなれたるか薄桃色に透けたる花は

  野暮ったい枝それぞれに花着けて可憐なり白く透けたる花は

『論語』衞靈公一二 孔子曰く、「人にして遠き慮り無ければ、必ず近き憂ひ有り。」

これまた有名な章句である。「人として遠くまでの配慮がないようでは、きっと身近に心配事が起こる。」

  なるほどと思ひしものの人として遠き慮り有りけるものか

『古事記歌謡』蓮田善明訳 四九 吉野の国主の歌

吉野の白檮生という所で、背の低い酒槽を作り、その酒槽に酒を造って、その酒を献上する時に、舌鼓をうち、笑う伎をして歌う
白檮(しらかし)(ふ)に (よく)(す)を作り       白禱の木蔭に酒槽(さかぶね)すえて
横臼に (か)みし大御酒(おほみき)        心をこめ醸むその大御酒は
(うま)らに (きこ)しもち(を)せ        ほんに香もよい味もよい
まろが(ち)              たんと召しませ甘酒(うまざけ)

この歌は、国栖人らが、朝廷に御酒を奉献する時に、ずっと今に至るまでうたう歌である。

  吉野の国栖の人らがうたひたる甘酒(うまざけ)を聞こしもち(を)せまろが父

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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