今日また晴れ。しかし寒い。
メメント・モリ
すべからく曖昧になり死にむかふ骨と皮のみぬけがらの死か
それとも死の間際まで明晰でありつつ肉体滅びゆくかも
おそらくはあれもこれも渾沌とからだの滅びとらへがたなし
『論語』衞靈公六 子張、行はれんことを問ふ。孔子曰く、「言 忠信、行 篤敬なれば、蛮貊の邦と雖ども行なはれん。言 忠信ならず、行 篤敬ならざれば、州里と雖ども行なはれんや。立ちては則ち其の前に参ずるを見、輿に在りては則ち衡に倚るを見る。夫れ然る後に行はれん。」子張、「諸れを紳に書す。」
行なうといふことの難しさを子張に答ふ言忠信、行篤敬がたいせつならむ
『古事記歌謡』蓮田善明訳 四三 応神天皇
ヤガハエヒメに杯を奉らせ、天皇は杯を捧げさせたままで、歌を詠んだ。
この蟹や 何処の蟹 やれ蟹よ そなたはどこの蟹である
百伝ふ 角鹿の蟹 わたしははるばる越国の 敦賀の蟹でございます。
横去らふ 何処に至る 横ばいしながらどこに行く
伊知遅島 美島に着き 伊地遅島から美島にと 着けば疲れて息苦し
鳰鳥の 潜き息づき ちょいと休みは琵琶の湖 水を潜って浮び出て
しなだゆふ 佐佐那美道を 鳰が吐息をつくように 息を休めて近江路の
すくすくと わが行ませばや 坂をせっせとやって来りゃ
木幡の道に 遇はしし嬢子 木幡の村にかかる時 会ったおとめの美しさ
後姿は 小楯ろかも 後姿は楯の様で すらりと伸びて 出そろった
歯並は 椎菱なす 歯並は椎か菱の実か
櫟井の 丸邇坂の土を 顔には丸邇坂のよい土を
初土は 膚赤らけみ 上土は少し赤すぎる
庭土は 鈍黒きゆゑ 下土はちょいと黒いので
三栗の その中つ土を 栗の三つのその中に 中の土をば採ってきて
頭つく 真日には当てず 日にも当てない真額に
眉画き 濃に画き垂れ 濃くまゆずみを引いている
遇はしし女 おとめに会った昨日から
かもがと わが見し子ら ああもしようかあのおとめ
かくもがと あが見し子に こうもしようかこのむすめ 思い続けたおとめ子に
うたけだに 向ひ居るかも あゝ目の前で杯を とらせて酒を酌むことよ
い添ひ居るかも 間近に添うていることよ
かくてお婚しになって、産んだ子が、さきに述べたウジノ若郎子であった。
美しきをとめごと杯をかはして添ひねるを思ひ続けしスメラミコトは