2024年12月19日(木)

今日は曇りがちで寒い。

須永朝彦編訳『王朝奇談集』読み終える。須永朝彦が選び、現代語訳したものだ。『日本霊異記』『日本往生極楽集』『大鏡』『今昔物語集』『成通卿口伝集』『唐物語』『古事談』『発心集』『続古事談』『十訓集』『宇治拾遺物語』『今物語』『古今著聞集』『沙石集』『撰集抄』『平家物語』『海道記』から選んである。現代語訳の中に括弧して注記が入れてあり、また訳もわかりやすく原文に近い感じで読める。

  みささぎに冬の雪ふるそのときこそこころしづめておろがみまつれ

  猿のかたちの陪臣どもが寄りあひてみささぎの主に深き(いや)する

  耳原の御陵に灯る一つ火のしづかに燃えてすめらきの霊

『論語』憲問一〇 或るひと(鄭の)子産を問ふ。孔子曰く「恵人なり。」(楚の)子西を問ふ。曰く「彼れをや、彼れをや。(語るまでもない。)」(斉の)管仲を問ふ。曰く「伯氏の駢邑三百を奪い、疏食を飯ひて歯を没するまで怨言なし。

  鄭、楚、斉のそれぞれの人をとりあげて孔子のたまふ優れたる人

『春秋の花』 岡本かの子
・流るる血ながしつくして厨辺に死魚ひかるなり昼の静けさ 『浴身』(1925)所収。
・風もなきにざっくりと牡丹くづれたりざっくりくづるる時の来りて
  *
・かくばかり苦しき恋をなすべくし長らへにけるわれにあらぬを

  あけぼの杉冬木にならむ。いつくるか木の周辺(まはり)には葉がちらばりて

本日で『春秋の花』を終えることになる。この復刊に寄せて大西巨人の配偶者である大西美智子の文章が載っている。巨人は二〇一四年に九十七歳で亡くなっている。百十五歳まで生きると本人はいっていたらしいが、しかし長寿だと思う。こんなことが書いてある。「うそつき、ごまかし、あいまいを嫌悪した。」そういう人だったのだろう。私には、とっても及ばない。私はうそをつき、ごまかしが多く、あいまいだ。とはいえ大西巨人の人物像が浮かんできた。敬愛するに足る人である。

明日からは須永朝彦編訳『王朝奇談集』から和歌を少々、その後蓮田善明による『古事記』の現代語訳から歌謡を取り上げる予定です。

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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