まあ晴れている。今日もMRIを取りに病院に出かける。
幽霊のごとく木の葉の垂れさがるしかもまだらに赤くもみぢし
闇の中にこの木に遇えば怖ろしきまるで幽霊葉を垂れてゐる
柳の葉枝垂れてどこかさびしげに幽界にいるごとくにありき
『論語』憲問第十四 一 憲(孔子の門人。あざなは子思)、恥を問ふ。孔子曰く「邦に道あれば穀す。邦に道なきに穀するは、恥なり。」
憲が問ふ恥とはいかん孔子曰く邦に道なきに穀するは恥
『春秋の花』 林芙美子
・雪降れば 亦心温く/机上の薔薇枯るるといへど/吾が孤独の星座/つねに風沙に開く
『林芙美子全詩集』(1969)所収『一章』
・髻にあかき花挿し紅をつけ天に問ひたき侘びの日もあり
『放浪記』『三等旅行記』
*
・秋はいいな/朝も夜も/私の命がレールのようにのびて行きます。
詩『秋のこころ』の終節。
雪降ればこころも温し室の内薔薇も枯れたり孤独の星座