朝から雨である。ずっと降るらしい。
笑ひ茸、泣き茸、怒り茸、迷ひ茸、死に到る茸なべて毒あり
紅葉の季節は毒もつ茸の季節またひとり森より迷ひ出でたり
狂ひやすき人は狂ひて踊りだす月のある夜は茸が笑ふ
『論語』子路一二 孔子が言ふ。「如し王者あるも、必ず世にして後に仁ならむ(もし天命をうけた王者が出ても、今の乱世ではきっと一代(30年)たってはじめて仁の世界になるのだろう。
この世では王者になりても一代後はじめて仁の世の中になる
『春秋の花』 西行
・年たけて又こゆべしと思ひきやいのちなりけりさ夜の中山 『山家集』所収
「勝手にしろとでもいう外ない傑作」
・ゆく水のすべて過ぎぬと思ひつつあはれふたたび相見つるかも
古泉千樫『屋上の土
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あはれいかに草葉の露のこぼるらむ秋風立ちぬ宮城野の原
宮城野のすすき原ゆくわが父のたましひか銀の蓬けたる影