昨日はかなり暑かったけれど、今日は涼しいというか寒い。
高熱に意識失ふわれなれどめぐり阻むオレンジの服
オレンジの救急隊員にはげまされ名を問はれても応へ得ざりき
『論語』顔淵一一 斉の景公、政を孔子に問ふ。孔子対へ曰はく、君 君たり、臣 臣たり、父 父たり、子 子たり。公の曰はく、善きかな。信に如し君 君たらず、臣 臣たらず、父 父たらず、子 子たらずんば、粟ありと雖ども、吾れ豈に得て諸れを食らはんや。
斉の景公、孔子に問ふに応へたまふしかるに孔子の本意分からず
『春秋の花』安住敦
てんと蟲一兵われの死なざりし
安住敦(1907~1988)。句集『古歴』(1954)所収。「八月十五日終戦」という前書き付けられている。
中村草田男「切株に踞し蘖に涙濺ぐ」(『来し方行方』1947年)
金子兜太「スコールの雲かの星を隠せしまま」(『少年』1955年)
大西巨人「秋四年いくさに死なず還りきて再びはする生活の嘆きを」
斎藤史「夏の焦土の焼けてただれし臭さへ知りたる人も過ぎてゆきつつ」
「いま敗戦五十年目の夏が来た。私は、万感胸に迫る。」
八月十五日が来るたびに戦争に征き死なざるものたち