2024年10月20日(日)

昨日はかなり暑かったけれど、今日は涼しいというか寒い。

  高熱に意識失ふわれなれどめぐり阻むオレンジの服

  オレンジの救急隊員にはげまされ名を問はれても応へ得ざりき

『論語』顔淵一一 斉の景公、政を孔子に問ふ。孔子対へ曰はく、君 君たり、臣 臣たり、父 父たり、子 子たり。公の曰はく、善きかな。信に如し君 君たらず、臣 臣たらず、父 父たらず、子 子たらずんば、粟ありと雖ども、吾れ豈に得て諸れを食らはんや。

  斉の景公、孔子に問ふに応へたまふしかるに孔子の本意分からず

『春秋の花』安住敦

てんと蟲一兵われの死なざりし

安住敦(1907~1988)。句集『古歴』(1954)所収。「八月十五日終戦」という前書き付けられている。

中村草田男「切株に踞し蘖に涙濺ぐ」(『来し方行方』1947年)

金子兜太「スコールの雲かの星を隠せしまま」(『少年』1955年)

大西巨人「秋四年いくさに死なず還りきて再びはする生活(いき)の嘆きを」

斎藤史「夏の焦土の焼けてただれし臭さへ知りたる人も過ぎてゆきつつ」

「いま敗戦五十年目の夏が来た。私は、万感胸に迫る。」

  八月十五日が来るたびに戦争に征き死なざるものたち

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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