朝方雨が降っていた。気温は少し下がっているようだが、湿気がある。
朝方は小雨なれどもほぼ全身濡れて歩くには難儀なりけり
傘さして歩くは本意ならずしてただ雨濡らす木々をみてをり
百日紅の赤き花まだ着けてゐる木下歩めり足弱なれど
『論語』顔淵八 棘子成曰く、「君子は質のみ。何ぞ文を以て為さん。」子貢曰く、「惜しいかな、夫の子の君子を説くや。失言はとりかえしがつかないものだ。文は猶質のごときなり、質は猶文ののごときなり。虎や豹の毛をぬいたなめし皮と同じようなもので(質だけにしたのでは君子の真価は表れないもの)だ。
衛の国の大夫の言はんは質朴にあればは子貢には頼りなきもの
『春秋の花』 正岡子規
・夕顔の棚つくらんと思へども秋待ちがてぬ我がいのちかも 『墨汁一滴』1901
「しひて筆を執りて」十首中の一・
・いちはつの花咲きいでて我目には今年ばかりの春ゆかんとす
なんとも凄絶である。
今年ばかりと思ふときわれにもあるものをこの幾年か年暮るるころ