2024年9月6日(金)

朝方は秋の空気だが、やがて真夏と変わらぬ暑さだ。

  わが額に格子模様の影映る囚人の孤独われのものなり

  オリジナルハーブキャンディの箱鳴らしわれは(ひ)(き)なり叢に入る

  むらさき草のあまた花咲くところありこころなぐさむやさしさありき

『論語』先進二〇 子張が善人の在り方について尋ねた。孔子が言う。「先賢の跡をふんでゆくのでなければ、奥義には入れない。」

  善人の在り方について孔子に問ふ「跡を践まず、室に入らず」

『春秋の花』 三好達治
・扁舟を湖心に泛べ
 手 艪を放ち
 箕坐して しばしもの思ふ――
 願くは かくてあれかし わが詩の境  四行詩『扁舟』(1936)

「箕坐」、足を投げ出してすわる。箕踞。
・わがわざは成りがたくして/こころざしほろびゆく日を/近江路に菜の花さいて/かいつぶり浮き沈むかな  四行詩「わがわざは」

  もの思ふときこそ箕坐してなにとなく舟に揺られてゆくごときなり

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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