2024年8月30日(金)

朝から、たいへんな雨です。台風10号の雨は広範囲にひろがって、激しく降っているようです。
    *
『歌仙はすごい』を読む。小説家の辻原登、歌人の永田和弘、俳人の長谷川櫂との歌仙の記録と座談会である。永田の長男淳や役者の寺田農の参加もあって、にぎやかだが、う~ん、どうだろうか。次いで、いただいた『すばる歌仙』を読みはじめる。

  歌仙巻くたのしさは伝はりくるものの文化・伝統・時代やいかに

  朝から大粒の雨ふりそそぎさがみの野辺は水がうるほす

  病院脇の用水路の水。暈たかく轟々と流るあやふし、あやふし

『論語』先進一三 閔子騫、側らに侍す、誾誾如たり(慎み深い。子路、行行如たり(ほこらしげ)。冉子・子貢、侃侃如たり(なごやか)。孔子は、楽しんだ。ただ由(子路)のごときは其の死を得ざらん。
孔子73歳のとき、子路は衛の内乱にまきこまれて殺された。孔子の死の前年のことだった。

『春秋の花』 筏井嘉一
・遅ざくら咲きかたぶけり下道をわがゆくときに花片の散る 歌集『荒栲』(1940)所収
・斎藤緑雨の「枝折戸の闇を桜のそっと散る」(『あられ酒』1898)
・春の苑くれなゐ匂ふ桃の花下照る道に出で立つ少女」大伴家持 『万葉集』巻19
・行く春や逡巡として遅ざくら 与謝蕪村『蕪村句集』
・ゆく春のとどまる処遅ざくら 黒柳召波『春泥句集』
・寒夜には子を抱きすくめ寝ぬるわれ森の獣といづれかなしき

孫を呼び孫可愛がるわれならむ犬猫よりも愛らしきもの

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA