2024年7月26日(金)

暑い。

  虫喰ひ葉拾ふてくれば心楽しバッグにたいせつに蔵ひて帰る

  少しだけ虫に喰はれし迹あれば色も変化す拾ひし落葉

  一枚、二枚落葉それぞれに色変はるそのそれぞれを拾ひくるなり

『論語』郷黨四 公門に入るに、鞠躬如たり(おそれ慎んだありさま)。容れられざるが如くす。立つ門に中せず。行くに閾を履まず。位を過ぐれば、色勃如たり(緊張)。足躩如たり(足取りはそろそろ)其の言ふこと、足らざるに似たり。斉を摂げて堂に升るに、鞠躬如たり。気を屏めて息せざる者に似たり。出でて一等を降れば、顔色を逞つて怡怡如たり。階を没せば、趨り進むこと翼如たり。其の位に復れば踧踖如たり。

  王宮に仕えるときのありさまを『詩経』の文字に修飾したり

『正徹物語』204 「天つ彦」は太陽のことだ。彦星も「天つ彦星」とも詠んでいる。

「つ」は助辞である。通常は天彦だ。

  太陽を天つ彦といふうたひかたそれも可なりし「天彦」といふ

「百首でよむ「源氏物語」」第三十帖 藤袴

夕霧は玉蔓を好ましく思う。
・同じ野の露にやつるる藤袴あはれはかけよかごとばかりも 夕霧

うんざりとしつつ返歌する。
・たづぬるにはるけき野辺の露ならば薄紫やかことならまし 玉蔓

髭黒大将から玉蔓へ
・数ならばいとひもせまし長月に命をかくるほどぞはかなき 髭黒大将

螢兵部卿宮、式部卿宮の息子も求婚
・朝日さす光を見ても玉笹の葉分けの霜を消たずあらなむ 螢兵部卿宮
・忘れなむと思ふもののかなしきをいかさまにしていかさまにせむ 式部卿宮の息子

螢兵部卿宮にだけ返事をする玉蔓
・心もて光に向かふ葵だに朝おく霜のおのれやは消つ 玉蔓

  宮中の男あまたに見初められ玉蔓いづれの方を選ぶや

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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