雨が降りはじめた。温度はいつもより低いけれど、湿気がひどい。
コンビニのカフェ・オレを買ひ夏の空にとびだしてゆくただ歩くため
カフェ・オレの冷たきを飲むうれしくてまみどり色を潜りゆくなり
たまたまに『源氏物語』開きみる六条御息所、葵の上呪ふ
『論語』子罕二四 孔子が言う。「法語の言は、能く従ふこと無からんや。これを改めるを貴しと為す。巽与の言は、能く説ぶこと無からんや。これを繹ねるを貴しと為す。説びて繹ねず、従ひて改めずんば、吾れこれを如何ともする末きのみ。」
みづからに法語、巽与の言学び改めざれば如何ともしがたし
『正徹物語』190 「そよさらに」「そそやこがらし」などという詞は、名人のふりをした詞である。好んで詠んではならない。嫌味で気障な感じがする。
草原の荒れたれば吹く北風のそそやこがらし今宵さわぎつ
『百首でよむ「源氏物語」』第十六帖 関屋
・行くと来とせきとめがたき涙をや絶えぬ清水と人は見るらむ 空蟬
・わくらばに行きあふ道を頼みしもなほかひなしや潮ならぬ海 光源氏
・逢坂の関やいかなる関なればしげき歎きの中を分くらん 空蟬
空蟬もいつのまにやら関越えて尼にしなりぬはかなかれども