2024年7月5日(金)

朝から暑い。もっとも暑い日になりそうだが。

  あまりにも暑熱・湿度の高ければこの軀溶けゆくもいたしかたなし

  熱中症を怖れてぞ飲む清涼飲料水少し甘ければごくごくとのむ

  ペットボトルぶら提げ歩むいつもの道に影いつもより濃きものならむ

『論語』子罕一七 孔子が川のほとりでいった。逝く者はかくの如きか。昼夜を(や)めず。 これも『論語』の名言の一つだろう。昼夜も休まぬ流れのようにゆく。

  逝くものはかくのごとくとおもひしも流れのやうにはいかざるものなり

『正徹物語』183 堀河百首の作者以外でも、その時代の人の歌は、みな本歌に取ってよい。西行は鳥羽院の北面であったから、堀河院の時代には詠んだ歌がたくさんあるだろう。よって、西行の歌は本歌に取っていい。

  夏になり衣ばかりは軽くなるされど心は春を慕へり

『百首でよむ「源氏物語」』第9帖 葵 六条御息所が嫉妬のあまり、光源氏の正妻の葵を呪い殺してしまう。
・影をのみみたらし河のつれなきに身の憂きほどぞいとど知らるる 六条御息所
・袖濡るる恋ぢとかつは知りながら下り立つ田子の身づからぞ憂き 六条御息所
・浅みにや人は下り立つわが方は身もそほつまで深き恋ぢを 光源氏
・なげきわび空に乱るるわが魂を結びとどめよしたがへのつま 葵の上に取り憑いた六条御息所

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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