2024年7月1日(月)

今日から7月だ。もう半年が過ぎたのだ。はやい。

けふ行くは河原口郵便局10月の値上げの前に絵はがきを出す

10月に値上げするべき郵便局スマートレター10枚を買ふ

赤い口ひらいてポスト佇める郵便局はまるで魔界ぞ

  『論語』子罕一三 子貢が言った。「ここに美しい玉があるとします。箱に入れてしまいこんでおきましょうか、よい買手をさがして売りましょうか。」孔子は言った。「売ろうよ、売ろうよ。私は買手を待っているのだ。」

美玉あればこれ沽らむかな沽らむかな買手をさがす孔子にてあり

  『正徹物語』179 

  ・鶯の声の匂ひをとめくれば梅さく山に春風ぞ吹く

  それほど遠くはない集の歌なり。匂いということは、どんなものにあってもよい。匂いは事物の用であるからである。

匂ひとは事物の実体なににてもあるべきならむ鶯の声

  『百首でよむ「源氏物語」』第五帖 若紫  まだ子どもの若紫を見初める光源氏がいる。

  ・手に摘みていつしかも見む紫の根に通ひける野辺の若草 光源氏

  ・ねは見ねどあはれとぞ思ふ武蔵野の露分けわぶる草のゆかりを 光源氏

  ・かこつべきゆゑを知らねばおぼつかないかなる草のゆかりなるらむ 若紫

紫のゆゑにありしぞ藤の縁いつかはわれのものと育てむ

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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