2024年6月10日(月)

朝から雨だが、午前7時過ぎには上がった。けれども当分は曇りらしい。

  どんよりと雲重くなる昼つ方阿弥陀が救ふいのちありけむ

  救はれざるわれにしあらむ地獄の底に彷徨ひ血まみれなりき

  まはだかに剝かれて閻魔を前にして懺悔したりき許されざるか

『論語』泰伯一三 孔子の言。「篤く信じて学を好み、死を守りて道を善くす(命がけで道をみがく)。危邦には入らず、乱邦には居らず。天下道あれば則ち見れ、道なければ則ち隠る。邦に道あるに、貧しくして且つ賤しきは恥なり。邦に道なきに、冨みて且つ貴きは恥なり。」

君子の道も、なかなか厳しい。

  学を好み命がけに道をみがく危邦に拠らず乱邦には行かず

『正徹物語』158 「停午の月」とは、天空の中央にある月のことだ。何日の月であっても、天空の中央にある月は、みな停午の月である。

  みんなみの空に停午の月やある満月なればかがやきわたる

『伊勢物語』百八段 恋人の薄情を恨み女が詠んだ。
・風吹けばとはに波こす岩なれやわが衣手のかはくことなき

と女が口癖のように言っていたのを、男はそれは自分のことだと、女に返した。
・宵ごとにかはづのあまた鳴く田には水こそまされ雨は降らねど

  心では泣いてますよと暗示して男は詠めり思ひとどくや

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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