朝から晴れ。気温も上がるらしい。五・一五事件の日。あの日から92年。この国を軍人が牛耳るようになるはじまりか。犬養毅が射殺され政党政治に終止符が打たれた。ある意味、日本の国を誤らせる第一歩であった。それにしても人権を無視されるような時代は勘弁してもらいたい。
イスラエルやロシアのような。そして中国、北朝鮮…
おやつに京井筒屋の生八つ橋弾力を持つ味をたのしむ
在原業平らの歩みあり涙にほとぶる干飯たぶる
宇治の茶のみどりのいろを映したる茶碗を覗く京のはてなり
『論語』述而二七 孔子が言う。もの知りでもないのに創作する者がいる。私は、そんなことはしない。多くを聞いて善いものを選んで従い、多くを見ておぼえておく。それはもの知りではないものの、その次である。
孔子の謙譲か。
もの知りでもないのにものを作るそれはだめだと孔子のたまふ
『正徹物語』135 「途中に契る恋」という題に、
・やどりかる一村雨を契りにて行方もしぼる袖のわかれぢ
と詠みましたのを、飛鳥井とのなども褒めてくださった。
旅にして宿かるところに女あり恋するものを置き去りにけり
『伊勢物語』八十五段 幼い頃より仕えていた主である親王が、髪をおろして出家した。男は、正月には必ず出家した親王を訪ねた。ふだんは朝廷での勤めがあるので、正月しか訪ねることができなかった。それでも、仕えていた心のまま慕いつづけた。
男と共に、新王に仕えていた人々―出家はしていないが仏に心よせる者も、寺で修行する僧も、多く集まった。正月だからと、親王は御酒をふるまった。雪は降り続いた。人々は酔った。雪に降りこめられた、という題でみな詠んだ。男は、こう詠んだ。
・思へども身をしわけねば目離れせぬ雪のつもるぞわが心なる
新王は、深く感じ入った。そして、みずからの召しものを脱ぎ、男に与えた。
雪に降られ飲みつつたのしされど昔のごとくにはあらず