メーデーだ。メーデーの会場へ行ったのはいつだっただろうか。天気はよかったものだが、今日は曇り、やがて雨になるらしい。
メーデーに行く時はいつも快晴で日比谷野音は溢れをり
なんとなく時の節目にゐるごとく東京駅まで叫びつつ歩く
人の後に従ひ歩く手作りのプラカードなどに意思表示して
『論語』述而一五 孔子が言う。「疏食をくらひ水を飲み、肘を曲げてこれを枕とす。
「楽しみはやはりそこにあるものだ。」道ならぬことで富、身分が高くなるのは、私にとっては浮草のように実のない無縁なものだ。
疏食にして水のみ肘を枕にすわがたのしみはこの内にあり
『正徹物語』123 無心所着の歌は、一句一句違うことを言った歌だ。万葉集に
・我が恋は障子の引手峰の松火打袋の鶯のこゑ
・我がせこがうさぎのをのつぶれ石ことゐの牛のくらの上のかさ
・法師等がひげのそりくひむまつなぐいたくな引きそ仰ながらも
ナンセンスなる歌いくつもある宴はいつの世にもさかんなり
『伊勢物語』七十三段 男は、遠い女を思っていた。生きている事だけはわっているが、便りすることさえ、かなわぬ女だ。
・目には見て手にはとられぬ月のうちの桂のごとき君にぞありける
目には見て手にはとられぬわが恋のくるしきばかり月あかりくる