今日も曇り空、ただ今のところ雨はない。
おぼろ月西空たかきうす明かりこよひは少し酔ふもよからふ
西空のおぼろな月に飛びあがる背中の羽根をはばたかせつつ
ドローンの視線に高きを飛ぶ時の心の愉悦いひやうもなし
『論語』述而七 孔子が言った。束脩(乾肉一束)を持ってきた人に、どんな人でも教えなかったということはない。
孔子塾に束脩持って来たるべし教ふることの無くんばあらず
『正徹物語』116 「廬橘砌に通ふ」とういう題で「玉の砌」などと詠もうとするのは、言わずもがなのことである。単に軒・床・庭など詠めば、おのずと砌は含まれる。
下注に、その作例が記されている。
・人住まずあれたる宿の橘はにほひも袖やたづねわぶらむ 草根集3451
魯橘砌に通ふこの題に玉の砌、軒、床、庭もありわが歌を見よ
『伊勢物語』六十六段 摂津に領地のある男が、兄、弟、友人たちを連れ、難波に行った。渚を見ると幾艘もの舟がつないである。男は、舟を見て詠んだ。
・難波津を今朝こそみつの浦ごとにこれやこの世をうみ渡る舟
しみじみとした歌に、ひとびとは感じ入り、帰っていった。
難波津は京からもっとも近き海人や驚く海わたる舟