朝から曇り、10時前から細かな雨が降りだす。このまま雨らしい。
球状の玉をてのひらにもて遊ぶ宇宙を右に左に回す
この玉と宇宙の相似をおもふとき駒飲む瓢箪あるかもしれず
掌中の玉に遊ばれ一時間これもリハビリ玉をうごかす
『論語』雍也一八 孔子が言う「質朴さが装飾よりも強ければ野人だ。草食が質朴より強ければ文書係りである。装飾と質朴とがうまくとけあってこそ、はじめて君子だ。」
文・質の彬々として整へば然るのち人に君子の道あり
『正徹物語』97 戸外の梅、晩の鐘 いずれも室町期に詠まれた題。句題の百首―古詩の五言句を題とした百首。これだけなのだが、これらが難題だということか。
正徹の思考が見えず戸外の梅、晩の鐘、句題の百首
『伊勢物語』四十七段 どうにかして、心の底から、逢いたい女がいた。けれど女は、男のことを浮気者ときいていた。冷淡に女は詠んだ。
・大幣の引く手あまたになりぬれば思へどえこそ頼まざりけり
そこで、男は返した。
・大幣と名にこそたてれ流れてもつひに寄る瀬はありといふものを
あなたこそが、寄る瀬だと歌われて、女はどう答えたのだろう。歌の返しはうまいけれど、私なら尻尾をふらないでしょう。