朝から天気よし。しかし昨日ほどではないが風あり。
人生の晩年をいかに生くべきか悩みあり薬の副作用に悩み
下半身に赤い発疹、微熱あり倦怠はかく言ふまでもあらず
いまだこぬ飛燕をおもひ翻るそのすがた恋ふ春の鳥なり
『論語』公冶長十一 孔子が言った。「吾れいまだ剛者を見ず。」或る人が答えた。「申棖(孔子の門人。魯の人)ではありませんか。」孔子が答えた。「申棖には欲がある。どうして剛といえようか。」
申棖を知らねど欲を捨てがたき人ならむ魯の人といふなり
『正徹物語』63 「なげの情け」は、ちょっとした情けである。「いざ今日は春の山辺にまじりなむ暮れなばなげの花のかげかは」(古今集・95・素性)の「暮れなばなげの花のかげかは」の「なげ」は「無げ」である。「暮れたればとて、なかるべき花か」といった意である。
なかなか細かいが、この時期『古今集』の歌が分かりにくくなっていたようだ。
『伊勢物語』十三段 昔男、京にいる女のもとへ、「聞こゆれば恥づかし。聞えねば苦し」と書いて、上書きに「武蔵鐙」と書いた。その後、男からの音信は絶えた。女は、
・武蔵鐙さすがにかけて頼むには問はぬもつらし問ふもうるさし
男は返信をみて、「たへがたき心地しける。」そこで次の歌をつくった。
・問へば言ふ問はねば恨む武蔵鐙かかるをりにや人は死ぬらむ