2024年2月10日(土)

休みの日だから、少しだけ長く寝たものの6時には目が覚めた。今日も天気はいい。雪だった日を憶う。

  雪の夜にこさへたるかもぶさいくなる雪だるま朝のひかりに笑ふ

  雪の奥にこちらを向いて笑ひかけるわらべのごとし小さき達磨

  遠山の尾根のくぼみに雪白し山のおほかた白き(まだら)

『論語』里仁一九 ここも孝行の話題。孔子の言、「父母在せば、遠く遊ばず。」「遊ぶにもでたらめをしないことだ。」

  父も母も元気でいれば遠く往かず遊ぶにも破目をはづすことなし

『正徹物語』45 定家の歌に、
・魂をつれなき袖にとどめおきて我が身ぞはてはうらやまれける
これだけだが、定家の歌がよいといっているのだろうか。それほどよいとは思えないが。

  魂はかくも簡単に袖に憑くものかと思ふ憑くならばよろし

「百人秀歌」二藤原定家
・もろともにあはれと思へ山桜花よりほかに知る人もなし 行尊
・山桜咲き初めしより久方の雲居に見ゆる滝の白糸 源俊頼
・瀬を早み岩にせかるる滝川のわれても末に逢はむとぞ思ふ 崇徳院
・玉の緒よ絶えなば絶えね長らへば忍ぶることの弱りもぞする 式子内親王

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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