2024年2月7日(水)

薬剤の副作用、赤い発疹、発熱も治まってきたようだ。足の甲に赤いものが残ってはいるが、治まってきている。べレキシブル錠の効果はあるんだろう。だからいつ再開するのか疑問である。

  土鍋には鮭が三切、大根、葱、人参に味噌を入れ沸騰を待つ

  卓上にガス台を置き鍋つくるこのあたたかさ楽しきろかも

  箸のばし鮭、大根に人参のやはらかなりしを器に移す

『論語』里仁一六 孔子先生が言う。「君子は義に(さと)り、小人は利に(さと)る。」小気味よいほど端的な物言いである。現在、世の中「利」ばかりではないか。孔子は、現代をも批判する。

  小人は利益に明るいばかりなり利益に走るを蔑するっべきか

『正徹物語』42 俊成女の、
・あはれなる心長さのゆくゑともみしよの夢をたれかさだめん

「極まれる幽玄の歌なり。」その夜の密事は、相手と自分しか知らない。私がひとり辛抱強く待っていることを相手が知るならば、その夜の契りもなかったことにするであろうに、という心である。式子内親王の「生きてよも」の歌も、人に詠みかけているのではな。「ただ独り居て生きて明日までながらふべき心地もせず、とふべきならば今夜とへかし、となげきゐたるにてあるなり。」

  あはれなる心の長さ誰が知る訪ふなれば訪へ今宵のうちに

「時代不同歌合」後鳥羽院撰。中
・夢よりもはかなきものは夏の夜の暁方の別れなりけり 壬生忠岑
・月見れば千々に物こそ悲しけれ我が身一つの秋にはあらねど 大江千里
・ながめわびぬ秋よりほかの宿もがな野にも山にも月や澄むらむ 式子内親王
・秋の夜の月に心のあくがれて雲居に物を思ふころかな 花山院
・もろともにあはれと思へ山桜花よりほかに知る人もなし 行尊

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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