寒いが、日中は暖かくなる。今日は診察だ。
妄言をテレビにまたも聴かされて政治家の議論かるがるしきや
わたくしが呆けてゐるのか的外れの宰相の答弁かるがるしきや
この世の国の会議のむなしさを誰が知るべきや妄言のたぐひ
『論語』里仁八 孔子が言った。「朝に道を聞きては、夕べに死すとも可なり。」有名な章である。私も知っているし、この覚悟はたいせつだろう。
朝に道を聞きてはその夕べあへて死ぬとも覚悟してをり
『正徹物語』34 夏祓という題で、このように詠んだ。
御禊するこの輪のうちにめぐりきて我より先に秋やこゆらん
茅の輪くぐり、夏越の祓を詠んだ歌だが、それほど感心はしない。
夏越の茅の輪くぐりを詠みたらん正徹の歌平凡なりき
『定家八代抄』雑歌下
・もののふの八十うじ川の網代木にいざよふ浪の行方知らずも 人麿
・奥山のおどろが下も踏分けて道ある世とぞ人に知らせん 後鳥羽院
・しもとゆふ葛城山に降る雪の間無く時無く思ほゆるかな よみ人しらず
・み山には霰降るらし外山なるまさきのかづら色付きにけり よみ人しらず