2024年1月30日(火)

寒いが、日中は暖かくなる。今日は診察だ。

  妄言をテレビにまたも聴かされて政治家の議論かるがるしきや

  わたくしが呆けてゐるのか的外れの宰相の答弁かるがるしきや

  この世の国の会議のむなしさを誰が知るべきや妄言のたぐひ

『論語』里仁八 孔子が言った。「朝に道を聞きては、夕べに死すとも可なり。」有名な章である。私も知っているし、この覚悟はたいせつだろう。

  朝に道を聞きてはその夕べあへて死ぬとも覚悟してをり

『正徹物語』34 夏祓という題で、このように詠んだ。

御禊するこの輪のうちにめぐりきて我より先に秋やこゆらん

茅の輪くぐり、夏越の祓を詠んだ歌だが、それほど感心はしない。

  夏越の茅の輪くぐりを詠みたらん正徹の歌平凡なりき

『定家八代抄』雑歌下
 ・もののふの八十うじ川の網代木にいざよふ浪の行方知らずも 人麿
 ・奥山のおどろが下も踏分けて道ある世とぞ人に知らせん 後鳥羽院
 ・しもとゆふ葛城山に降る雪の間無く時無く思ほゆるかな よみ人しらず
 ・み山には霰降るらし外山なるまさきのかづら色付きにけり よみ人しらず

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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