朝の太陽のひかりは美しかった。しかし冷えている。寒い。
ペットボトルから茶碗にお茶を移しをり冬の夜中のあやしきその音
湿りもつ音が真夜中にしたたるは茶碗の内なり深く響けり
朝に晩に薬を含むを忘れずに日々生きてゐるどことなく疚し
『論語』八佾一九 定公(魯の君主。孔子はこの君主に重く用いられた)が「君、臣を使い、臣、君に事ふること、これを如何」と問うたところ孔子が答えた。「君、臣を事ふに礼を以てし、臣、君に事ふるに忠を以てす。」やっぱり礼が大切なんだねぇ。はじめて臣の側からの忠が出てくる。
魯の国の定公と対話する孔子先生楽しからずや生き生きとして
『正徹物語』19 業平の歌「月やあらぬ春や昔の春ならぬ我が身一つはもとの身にして」についてである。この歌は「こよひ逢ひたる人こそなけれ」の一句を残して詠んだ。だから面白い。寂蓮の「恨みわびまたじいまはの身なれども思ひなれにし夕暮れの空」は、「夕暮れの空をばさていかにせん」と言って、「さていかにせん」の一句を残したのだ。正徹、本領発揮ですね。
己が身はかはらざれども一年前逢にしひとの今いかにせん