2024年1月12日(金)

やはり朝は冷えている。日中は、昨日よりは暖かく。

  この夜をば夢にさめざめ冷たき雨すがた濡れたり馬上のわれは

  馬上にて鞍馬天狗の姿(なり)をして京の寺町駆けぬけてゆく

  鐘の音間近に聞こゆ鞭ふれど馬は(なみ)(あし)耳傾ける

『論語』八佾一六 孔子が言った。弓の礼では的を第一とはしない。能力に違いがあるからで、それが「古への道なり。」

  古への道とは申す射は皮を主とせずそれぞれに学ぶがよろし

『正徹物語』16 山名大蔵大輔之朝の宿所で、月輪基賢卿と会合して、「後朝の恋」の題で、次のように詠んだとか。

契れけさ逢ふもおもひのほかなればまた行末も命ならずや

  後朝(きぬぎぬ)の別れゆくとも思ひ残るかく行末もいのちならずや

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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