2024年1月10日(水)

朝は寒い。日中暖かくなる。リハビリだから金魚の絵を描く。

  (なま)(ごみ)の袋を閉づるわが背中(せな)のまるくなる老いは妖怪のたぐひ

  三日間のわが家の芥をぶら提げてふらふら歩む集積場まで

  どことなく湿っぽくしてほの暗きゴミ集積場居心地悪しき

『論語』八佾一四 孔子が言った。「周は二代に監みて郁郁乎として文なるかな(周の文化は、夏と殷との二代を参考にして、いかにもはなやかに立派だね)。「吾れは周に従はん。」孔子にとって周が理想の国というわけか。

  周の文化、夏と殷とを考えて郁郁乎(いくいくこ)として周に従ふ

『正徹物語』14 定家の代表歌「春の夜の夢の浮橋とだえして嶺に別るるよこ雲の空」は、春の夜のはかない夢がふと覚めて外を見やると、朝になり横雲が峰から離れていく時分であった、というものである。見たままを上手に表現した。それに「夢の浮橋とだえして嶺にわかるる」という二、三、四句が巧みに続いて面白い。なるほど。これ以上言うこともない。たしかに上手い歌だ。というわけで今日は歌も作らない。

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA