2024年1月9日(火)

朝は、相変わらず寒い。日中は暖かくなるが、空気が冷たい。

  もの喰へば水洟下垂る老耄なりティシュ幾枚も手に握りをり

  後朝の空には細き月明かり宵の明星とともにあかるき

昨日は成人の日であった。

  あやまちを怖れるな若きともどちよ過ちを恥づるな乗りこえてゆけ

『論語』八佾一三 王孫賈(衛の霊公に仕えた大夫で実権者)が「『部屋の神のきげんとりより、かまどの伊分に神のきげんをとれ。』という諺は、どういうことか」と尋ねた。孔子が答え、「衛の主君よりも、権臣である自分のきげんを取れという謎かけととって、「まちがっている。天に対して罪を犯したなら、どこにも祈りようはない」と自分に媚びよという王孫賈の謎をはねつけた。

  孔子の真骨頂か権力をはねのけて言ふ正しきことば

『正徹物語』13 和歌の上句・下句の頭字が同じであるのを平頭病と呼ぶが、近年は気にしない。上句・下句の末字に同字が重なる声韻病は避ける。物名歌でなければ、それを嫌う。

  意識することはなけれど平頭病、声韻病とて(かしら)(じ)かんがふ

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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