2024年1月6日(土)

天気はよい。朝、生ごみを捨てにゆく。正月のゴミは沢山ある。

  死んでもいいと思ひてゐしはわれのみか親しきひとの顔がとりまく

  中有(ちゆうう)をさまよふもののけおそらくは(おの)がこころの鬼が化したる

アーナルデュル・インドリダソン『印(サイン)』

  死の後の世界があると信じたる『失われた時を求めて』床に落ちたり

『論語』八佾一一 孔子が言う。(「てい」示す編に帝の旁。この字が出てこないので、「てい」のままにする。)ある人が「てい」の祭りの意義を尋ねた。孔子は、「不知なり。」その意義がわかっているほどの人なら、天下のことについても、そら、ここで見るようなものだろうね」と「其の掌を指」したという。掌を指すというのは、なんとも格好いいね。

  てのひらを指して物言ふ孔子の(げん)かつこうよしとわれは思へり

『正徹物語』10 飛鳥井家の先祖の雅経は、新古今の五人の選者に入ったが、その頃、全くの若輩で、「家には記録などもあるまじきなり。」

  雅経は五人の選者に加はれど記録や文書残すことなし

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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