2023年12月30日(土)

あと二日で新年である。寒いが、しだいに暖かくなる。師走晦日、嫌だ。俺は嫌いだ。

  高く残る月のめぐりの紫紺色まぼろしに似て月動きだす

  きらめきて幻想境に誇示するかこの楕円真円にほど遠くして

  あかね色に染まりて西の山明けるこの日よき日であれよと祈る

『論語』為政三 孔子の言である。「人にして仁ならずんば、礼を如何。人にして仁ならずんば、楽を如何。」つまり仁こそが大切なのだ。

  人にして仁ならずんば礼もなく楽もなきなりどうしようもなき

『正徹物語』3 今回は雅経の歌の事。秀句を好まれた余りに、他人の和歌の表現を剽窃することがあった。また表現構造の似ていることを知らず、他人の和歌の句を制限より多く採って詠まれた。

  藤原雅経卿の和歌の事 剽窃、類似歌あまたありけり

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA